月太郎の読書感想文(本のレビュー)

ビジネス書などを中心に色々な本を読んでいます。 本の感想文(レビュー)を書く事で、理解度が深まるのではと思いblogを始めました。同じような本を読んでいる方の、何かお役に立てると嬉しいです。 本好きの人からコメントをもらえると頑張れると思うので、よろしくお願いします!

天才を殺す凡人 | 読書感想文(レビュー)

「天才を殺す凡人 」職場の人間関係に悩む、すべてのひとへ
著者: 北野唯我
発売元: 日本経済新聞出版社
価格: 1500円 + 税

このブログがスタートとなって、この物語が小説家されました。

「凡人が、天才を殺すことがある理由。ーどう社会から「天才」を守るか?」

https://yuiga-k.hatenablog.com/entry/2018/02/23/113000

 

・上納アンナ  天才 「創造性」

・神咲秀一   秀才 「再現性」(論理性)

・青野トオル  凡人 「共感性」

 

全てを理解するスーパーワンちゃん ケンと、3人を中心に物語は進んでゆく。

主人公 青野トオル(共感の神)が上納アンナ(病める天才)を守ろうとするストーリー。

ケンからのアドバイスを受け、どんどん理解度を深めてゆく青野トオル

 

「天才」というのはとても儚い存在なのです。

天才は凡人からは理解されず、秀才からは妬まれる。

天才によって創造された企業もいずれは再現性が求められ、秀才が率いるタイミングが来る。

経営はアート(天才)とサイエンス(秀才)のクラフトだが、アートはサイエンスの説明力に必ず負ける。

 

誰の中にも天才、秀才、凡人が存在して、人は配られたカードで生きてゆく。

天才が生きられない社会は悲しい社会だと思う。

誰かの中の天才を守ってあげられるような存在になりたい。

そして、もしも、私の中にも天才があるとしたら大切に育ててあげたいなと思う。

多数決が天才を殺すというのは共感します。

 

答えがある問題に対して、一つの価値観で教える教育には、昔から違和感を感じてたりします。

もっと、みんなが自分の中の天才を大切にできたら、相手の天才を大事にできるじゃないかな?

天才が大事にされない事、それが今の日本企業の弱さの原因だと思う。

やっぱりイノベーションは天才にしか起こせない。

 

著者の北野唯我さんは、天才と秀才、それと少しの凡人をもった人なんでしょうね!

天才への優しさと、秀才・普通の人へのご理解が感じられます。

 

読んで、すごく温かくなる1冊でした。

誰かの天才に気づいて、支えてあげられる人になりたいと思います!

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