アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る | 実務を通じてのレビュー ・読書感想文
よく、「DX ≠ IT化」ということが言われます。
色々な論文を読むのですが、感覚的に腑に落ちない部分がありまして... どれも言葉ばかり難しくて...
私が取り組んでいる事は、DX? or 単純なIT活用?
本書を読んで理解できた感じがしてます。私なりの解釈ですが...
●IT化 = ビフォアデジタル
●DX = アフターデジタル
デジタルがリアルを包括する時代が来ている。
中国ではアフターデジタルの世界が到来しつつある。
(米国ばかり注目していましたが、本書を読んで認識が変わりました)
本書で紹介されている
「UXの5段階」アリババ UED大学学長のインタビューを読んで感じたこと
● 0段階 (2006年〜2008年)
ビジネス、デザイン、テクノロジーが独立しており、デザインシンキングはデザインに含まれている。
● 1段階 (2009年〜2010年)
ビジネス、デザイン、テクノロジーは部分的に重なり合い、それら全てをデザインシンキングが包括する。
この後、●2段階 〜●5段階 まで展開する。(詳しくは本書を参照して下さい)
私、2007年〜ホームページ製作に携わり、2008年〜社内システム開発に携わっています。
社内システム開発を通じて感じていることは、日本はまだまだ、0段階であるという事。
ビジネス、デザイン、テクノロジーに関して専門家が独立しており、更にそれ以前のシステムになるとデザイン(UI・UX)に関して最低限で作られているという事。
日本には、優秀なエンジニア、デザイナー、そして教養豊かなビジネスマンがたくさんいます。ただ、それらを総括してマネジメントしてくれるデザインシンキングができるタレントが、まだまだ不足しているように思います。
私自身は決して優秀ではないけど、デザインシンキングができるタレントの育成や、何か力にられると嬉しく思います。
「アフターデジタル」はITに関わる方、全てに読んで頂けたらと思います。
本書で紹介されているように、アフターデジタルでリアルは決してなくならない。リアルで、より人間らしさを求めらる社会に進みます。
デジタルが進める未来に希望を持たせてくれる、そんな1冊でした。
※最後ですが、素人であった私に、デジタルシンキングの概念を与えてくれえたFileMaker(現Claris FileMaker)に感謝します。
「アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る」
著者: 藤井 保文 尾原 和啓
発売元: 日経BP社
価格: 2200円 + 税
- 価格: 2420 円
- 楽天で詳細を見る